「事務所ブログ」の記事一覧

離婚事件と慰謝料請求事件の併合(横浜地裁平成25年2月20日決定)

設例 1 Xは、妻YがZ男と不貞をしたとして、離婚や慰謝料の支払いを求めて、妻Yを被告として家庭裁判所に離婚等請求訴訟を提起した。この離婚等請求訴訟で、Z男に対する慰謝料請求を併合できるか。 2 妻Yは、夫Xを被告として・・・

「生活保護裁決データベース」のご紹介

花園大学社会福祉学部社会福祉学科の吉永純教授が、「生活保護裁決データベース」を開設され、無料で公開されています。リンク→生活保護裁決データベース 「裁決」とは 生活保護に関しては、保護開始の段階では保護開始(却下)決定、・・・

GPS捜査を違法とした最高裁判例(最高裁平成29年3月15日判決) 

事案の概要  被告人が複数の共犯者とともに犯したと疑われていた窃盗事件に関し、警察は、捜査の一環として、約6か月間にわたり、被告人や共犯者、被告人の知人女性も使用する自動車等19台に、被告人らの承諾なく、かつ、令状を取得・・・

将来の給付の訴えの適否を判断した事例(最高裁平成28年12月8日)

事案の概要  本件は、上告人である日本国が、日米安全保障条約等に基づき、アメリカ海軍に対して自衛隊の厚木海軍飛行場を使用させたのに対して、同飛行場周辺に居住する被上告人らが、同飛行場において離着陸するアメリカ海軍及び自衛・・・

無罪と補償(刑事補償、無罪費用補償)

はじめに 刑事訴訟で無罪判決を受けた場合、国に対して金銭の補償を請求することができます。補償は大別して、①刑事補償請求と、②費用補償請求の2種類です(なお、国家賠償請求訴訟という方法もありますがこれは訴訟であり性質が異な・・・

日弁連の「死刑廃止宣言」について

日弁連は、去る10月7日に行われた人権大会において「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」を採択しました。 同宣言において日弁連は、2020年までに死刑制度の廃止を目指し、その実現のために全力を尽くすことと・・・

振り込め詐欺における「共謀」(無罪となった2つの事例をもとに)

はじめに  いわゆる「振り込め詐欺」は近年巧妙化しており、被害者に電話を架ける「架け子」、お金を受け取る「受け子」、口座に振り込まれたお金を出勤する「出し子」など、役割が細分化している。  実務上、「架け子」、「受け子」・・・

強姦致傷罪での逮捕と処分

昨日(8月23日)、ある俳優が強姦致傷罪により逮捕されたとの報道がなされました。もちろん、詳細に関しては全く不明ですが、逮捕罪名と今後の処分に関連して、若干述べたいと思います。 まず、現時点で、本件の刑事手続の流れを最も・・・

刑事訴訟法の改正(2016年12月までに施行されるものを中心に)

去る通常国会で刑事訴訟法が改正されました。  うち、①司法取引の導入と②被疑者国選を全勾留被疑者に拡大は2018年6月までに、③取調べの全過程の録音録画制度の導入は2019年3月までに、それぞれ施行されることになっていま・・・

行政不服審査法の改正(平成28年4月)

行政不服審査制度  行政庁(国や地方公共団体)が行った「行政処分」に対して納得できない場合に、不服申し立てをし、上級庁で再度の審査を求めることができます。この手続を、行政不服審査手続といいます。 これまで行政不服審査手続・・・

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